果然日記、やっぱりね。

「果然是妳、」と言われるとなんだか嬉しい。やっぱり、全て私らしい。

媒体越しの風景、人生、友人。鏡越しの粉吹き顔。

東京生活、14日目の12月21日。渋谷とその辺りを散歩する日だった。
その日の一番のお目当ては、渋谷ヒカリエホールで開催されている「ウェス・アンダーソンすぎる展」だった。

本当は東京7日目にチケットを予約していたが、その前夜、語学生時代でルームメイトの友達枠として仲の良かった香港系カナダ人の友人+彼の愉快な仲間達と浅草で乾杯していた。その影響が寝坊、遅刻、そしてチケット無効化の3コンボを决めてしまうのを恐れ、今日にまで日時をずらしていた。
しかし東京生活13日目の昨日(20日)も、朝から高校の友人の引っ越し先である千葉に飛んでいき、お昼を食べながら竹藪までドライブ兼散歩をさせてもらい、夜になる頃には再び東京・渋谷まで戻り知り合いの韓国人とアメリカ人の夫婦と共にご飯を食べ、話が盛り上がった後にそのまま彼らの行きつけの紹介制バーでお酒を嗜んでいた。ちなみに初めてのバー体験だった。店主に相談して念のために薄めに作ってもらったカクテルを飲んでいたが、ご飯先での居酒屋でも飲んでいたため、帰宅後、部屋のヒーターで手足を温めている間に心地良い疲れに襲われ、つい寝てしまった。
アラームをかけ忘れてしまったため、朝5時に目覚めてはまだ暗い外を眺め、1日中寝たかもしれない…とひどく青ざめたのが記憶に新しい。
早朝だったと安心したもつかぬ間、結果的に深い二度寝へと誘われ、結局今日も出発に遅れてしまったので30分ずらした時刻に予約を変更し入場した。

この前は『全てに日時指定が必要になるなんて、なんて面倒な世の中になってしまったんだ…』なんて、モネの連作展を観に行くと決めた時にぶつぶつと考えていたが、それは私が優柔不断なために予定を決めるが難しいだけで、決してモネは悪くなかった。その上、予約日時の変更ができたことへの恩恵を2度もひしひしも感じてしまった。
さらに言うなら、イギリス人の親友と予約していたチームラボも当時の時点で時間及び日付をずらなさければならなくなりそうなので、もう私にこれ以上の文句を言う権利などなかった。日時指定制様様です。
しかし回転率を早くする対策をとってくれていても爆速で予約が埋まってしまう、常設のちいかわカフェとポケモンカフェにはどうしても未だ負け惜しみの言葉が出てしまう。
未だに争奪戦の日からしばらく経っても頭にメニューが過るくらい、それくらい東京生活の間に行ってみたかったのだ。

さて、そんなこんなで住まいにしている家から出発し、スマホで30分遅れの時間に予約変更を済ませつつ、車内で窓脇にもたれ自分の初投稿のブログを読み返す。

自分だけかな?と時折気になるのだが、Instagramのストーリーズ日記でも自分のポストを繰り返し読んでしまう傾向がある。打ち間違えや表現が間違ってがないか、句読点の位置が読みにくくはないか等のチェックも兼ねているが、何より、自身の記録を通して出来事を思い出すとくっきりとどんなことがあったか思い出しやすいのだ。もはや自身の日記すらも娯楽へと変えてしまっている。前回の文に早速少し重複した表現をしていたり文が多少ぎこちない箇所を見つけたので、後で訂正するか……とかぼんやりと考えていた。
それからありがたいことにさっそくスターを頂いたり、読者もすでに付いて下さったようだった。電車でつい、マスク下でにやにやと笑みを浮かべてしまう。
さっそく私の日記を読んでくれた方の巡回に向かい、初めにねむたげさん( id:nekoze16g )の日記を最新順から夢中になって読んでいく。初っ端から娘さんと一緒にエビカニクスでダンシングする日記でクスッと笑って心がぽかぽかになった。
やっぱはてなの日記ってこれだよなぁ〜〜最高〜〜〜!!!なんて高揚感でいっぱいになる。面倒見のいい小6の姪っ子が保育園児の妹に付き合い、同じようにエビカニクスを全力ダンシングしていた光景を思い出した。東京土産、何を買ってあげようかしら。

そうして乗り換えのために次の駅で降りる用意をしていたら、向かいのベビーカーに乗った温いモコモコのお洋服でおめかしをした男の子が私に一生懸命手を振ってくれていた。
あらやだ!!きゃわですこと!!!かわいいわね〜〜〜〜〜!!!
我が心に秘めるイマジナリーおばさんが顔を覗かせたが、何とかして抑え込み穏やかなお姉さん風にンフフッ……と微笑みながら手を振り返した。「すみません…」と縮こまってしまうママさんにヤダッそんな!!!シェアハピじゃないのありがとう!!!とお礼を申し上げたい心を押さつつ、いえいえ…!と言おうと口を開けた瞬間、またドかわいい坊やが再度おかわりのバイバイをくれた。思わずママさんと一緒に笑ってしまった。

渋谷駅に到着し、交差する人の波をするすると抜けて渋谷ヒカリエへの道を歩いた。今日は一日中しぶやのワンコには会わなかった。

 

レンズ越しに鑑賞する「ウェス・アンダーソンすぎる展」

ヒカリエホールには無事、入場時間前に着いた。
今回もミラーレスカメラ(Canon)をお供として首に下げていたので、なるべく身軽になりたくてコートとペットボトルを返却式のロッカーに詰める。
そうして入場したが、思いのほか、一通り見終えるだけで結構時間がかかるくらいかなりボリューミーな作品群だった。鑑賞客は混み合うことはないくらいの数だったが、全作品カメラOKだったこともあり、シャッター音と共に自身の媒体内で展示コレクションを構築する人で溢れていた。

これも東京に来てはっきりと気づいたことだが、どうやら撮影オールOKな空間があまり好きではないらしい。
実際、全て撮影可能だと説明を受けた時、心の内でちょっとため息をついた。
シンプルに作品に集中できないし、時にちょこまか歩きで列を成して回転の悪い人力鑑賞ツアーをしなければならない時もある。また、ずらりと2列以上に並ぶ作品群だと特に、一枚一枚コレクションしていく他人のために待たないといけない「無」の時間が一番つまらなくて、なんでこんな律儀に待ってあげないといけないんだろう……とかかわいくないことを考えてしまう。今回の展示ではないのだが、東京で見たとある展示会では全ての作品群と一点ずつ自撮りをしていた人もいたことを思い出してしまった。
「それ、本当に後で見返す?」とか「後で調べる用にキャプションは撮らなくていいの??」とか、何かといつも心で問いかけながら待っている。燻っている。
私はそこまで性格が良くないのかもしれない。

こんなことを抜かしているが、私も複数回カメラを構えた。完全なるおまいうである。でも流石に全部は撮ってないよ。

展覧会の旅に、私はミラーレスカメラを持っていく。
iPhoneで撮る方がコンパクトではあるけれど、道中はどうしても荷物になるけれど、それでもやっぱりカメラがいいなぁと思うのは、ファインダーに直接瞳を当てることで視界にグリッドが映し出され、如何に作品が構図にこだわっているのかを体感することができるからだ。
この展示会のテーマなら尚更。シンメトリー構図をバリバリに意識しているから、よりそれぞれ写真家達がどんな構想を経て作品を撮ったのかの理解が深まる。そして何より作品によって変わる照明に合わせ、より肉眼で見た色彩に近づけるあの訓練的作業を繰り返すのが楽しいのだ。
私の場合、オールドレンズの50mm単焦点レンズを愛用していて、その練習として毎回調節しているため、撮影の度に自分のスキルを育てられて勉強になる。しかしどんなに急いでもスマホほどスッと取り出してパシャっと撮る、なんてことは難しいので、展示の空間を移動する度に皆の巡回とは逆方向に見ていることが多い。

撮影に若干の手間はかかる。
だが、それほどゆっくり時間をかけて観察した作品は、記憶に残りやすい。

現に忘れられない作品に数点出会えたから、今日の展示は見てよかったな、と思った。

f:id:nsz_110:20231222011708j:image( ヴィクトリアパーク・テニスコート_香港、銅鑼湾 )

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(『COOL POOLS』と名付けられた空間の作品群は全てアクリル加工が施されていた。やっぱり水面のある被写体とアクリルの相性は最高だ。)

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(左:新幹線_日本、東京)(右:JR_日本、東京)

 

一通り鑑賞を終え、目録と好きな作品のラムネ入りスライド缶、ポストカード、ステッカーセットを買う。三宮橋に移動する予定を控えてはいたが、少しだけ渋谷ヒカリエ内を探索できそうだったので駅の出口に直結した装飾品のエリアを散策する。
入ってすぐ、これだ!!と声を上げたいほどにドストライクなビビッドウィンターカラーのマフラーを見かけて思わず手に取るけど、さすがヒカリエ、としか形容ができない程度には強気価格だった。静かに棚に戻す、を複数回は繰り返した。
午後にまた散財をする予定だったので断念。ちょっとしばらく引き摺りそう。

 

Picaresqueで他人の日記を読み漁る午後

午後は、pomeさんのYoutubeで見てずっと気になっていた手帳類図書室へ。
今朝で予約を入れることができていたので、渋谷からバスに乗り三宮橋駅周辺で降りる。

朝から何も食べていなかったな、と思い立ち、近くのパスタ屋さんに入る。ペット可らしいそのお店では、ほとんどの席で小型犬が抱かれたままの空間が広がっていた。
これも東京に来て思ったことだが、ママ友的な会でペット同伴で談笑している奥様方、同じ犬種で揃えがちでは……?
毎度そういう光景を見かける度、同じ母犬のもとで生まれた兄弟犬なのか?と疑問符を浮かべてしまうくらいには見た目そっくりの同じ犬種で集合し合っている。おかげでどこのママ友会もいつも壮観な絵面をしている。
そして中〜大型犬もあまり見かけることができない。今日この日まで誘惑に勝てず、足元を嗅ぎに来てくれた子の飼い主さんに何度かワンちゃんのおさわりを強請ってしまっていたが、無性に大きな尻尾でルンルンと歩く大きな愛しい命に触れたかった。
最終的には、実家の愛しのおばあちゃんラブラドールが恋しくてたまらなくなる。実の話、うちの子ね、ラブラドールの中でもすごく童顔で一等美人なんです。
これはガチ。

話は戻って、日替わりランチのボンゴレを注文。
「ビアンコとロッソ、どちらになさいますか?」と店員さんに問われたけど、何のことかさっぱり分からなかった。
聞くと、ビアンコは白ワインベース、ロッソはトマトベースらしかった。なるほど理解した!と思い、じゃあ白ワインベースの方で……と注文をするが、3点リーダー音読分くらいの間の末に「はい、ビアンコですね」と返答。やっぱりビアンコと呼ぶべきだったんだ…。
麺が少々硬めに感じたが、お味は程よいガーリック感でなかなかに美味しかった。ボンゴレも好きだがペペロンチーノも好きなので、近々サイゼにでも行こうかな、とパスタを食べながらぼんやりと考えた。浮気者である。

平らげる頃には予約の時間が迫っていたため、路地を急ぐ。
そうして住宅街にひっそり佇む小さなアートギャラリー、Picaresqueで手帳類図書室を利用させてもらった。ここを知るきっかけになったpomeさんとはRollbahnノートなどを用いた手帳ライフを楽しんでいらっしゃる主婦の方で、以前ここを紹介していたことがあったのだ。

www.youtube.com


この動画を見てから、この場所がしばらく手帳という手帳を書けていない私の「手帳欲」に火をつけてくれないかな、という下心で行ってみたいとずっと考えていた。想像よりももっとずっとこぢんまりとした空間だったが、所蔵された手帳はすごく読み応えがあるものばかりだったと思う。

私が読んだのは、還暦のデザイナーさんの日記と就活日記、外国人留学生の日記と帰国子女の日記。
その中でもやっぱり一番参考になり、面白かったのはデザイナーさんだった。
何より衝撃を受けたのは、映画や展覧会鑑賞を通して情報や美学のインプットを行うその頻度の高さ。週に2回は首都圏のあちこちへ芸術鑑賞に訪れているようだったし、ほぼ毎週TSUTAYAでレンタルした映画のDVDタイトルを書き連ねていた。
私は映画をあまり嗜むこともなければ、地元では伝統文化にまつわる展示以外の芸術展や企画展を鑑賞できる機会もそこまで多くなく、一方大学では当時忙しさやうつ病の起因となったプライベートがあまりに制限されていた中での生活で心の余裕も全くもって作れなかったので、これは帰省の期間と復学後に参考にしたいと思った。
インプット量を増やす。たくさんの表現方法に触れる。早速2024年の目標にしたい。
その次に驚いたのは、毎週末を潰すペースで多かった「事務所泊」の記述だった。やっぱりデザイン業界は毎晩イルミネーションの光になる他ないのかしら……と、自分の将来が若干心配になった。

1時間半の鑑賞時間を終え、退館。
そのままロフトに行くか、と思い立ち電車で池袋に戻る。

その道中、明日(12/22)一緒にチームラボに行く予定のイギリス人の親友(症状を聞くにインフルで寝込んでいる)から「ごめん、寝過ごしちゃって一緒の時間のチケット買えなかった…。俺のチケットの時間のほうが遅いんだけど、その時間に変更できそう?」とチケットの日時変更の打診がきた。
しかしこちらはそれぞれでチケットを買うなんて発想をしていなかったものだから、私が2枚買っていたと同時に相手にもそれを伝えるのを忘れてしまっていた。やらかした。
うわ、本当にごめん私もう2枚分買っちゃってた……と謝ると「えっ!むしろ最高じゃん!代わりに買っていてくれてありがとね。」とお礼を言われてしまった。原則返金ができないと記憶しているので、このままだと確実に相手が損をしてしまう。相変わらず彼の対応がすごく前向きで優しいけど、だからこそ余計に申し訳なくてたまらない。
というか友人の初来日、及び交換留学記念に奢るつもりでいた。
「明日お金返すね!」と言われ、ほんの出来心で『ちなみにだけど、もしお金は受け取るつもりないよ〜って言ったら、怒ったりしちゃう……?』と聞いてみたら、食い気味なYESが返ってきた。絶対に受け取ってよね、と釘を刺された。

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いいじゃん。私も多少なりとも翻訳業の収入があるのに、会う人皆「学生だからいいの!せっかく東京まで来てくれたんだし!」と財布を出させてくれない。
勿論すごく嬉しいしありがたいけど、同世代が就職からひと段落している中でまだ学生であることが歯痒くも感じる。
だから、せっかくだし格好つけさせて欲しい。
そんなことを考えた瞼の裏では、お金を受け取らず、その場から走り去るように遠ざかって逃げる卑怯な手を取る私の姿がいた。

ただ相手の体調がまだ万全ではなさそうなので、おそらくまた延期すると思う。それなら、クリスマスもあることだしプレゼントを考えようかな。これなら何を準備しても大人しく受け取ってくれるだろう。

この友人との関係は話せばとても長いので、また会えた日にでも詳しく書く。

 

来年の手帳を求めたぶらり旅(TOBICHI東京、ロフト)

人の手帳を眺めたすぐ後に日記や手帳を調達しに行く。なんて自由な日なのだろう。

数日前についに念願のほぼ日の直営店であるTOBICHI東京を訪れたのだが、そこで手帳がうまくすんなりと決められなかった。
好きな柄や色がほぼ欠品していたこともあったが、実際に店舗で改めて見知った紙質を確かめると、どうしても50kg前後しか厚みのないトモエリバー紙が好きになれなかったからだった。何枚束ねても問題のないその薄さこそが重大要素でウリなのだろうし、実際、初めてほぼ日手帳を使い始めてから2年目までは不満を感じなかった。
しかし、それから程なくしてRollbahnやロディアくらいの紙の厚みの方が描き心地が良くて大好きになってしまってからは、どんなにほぼ日手帳に挑戦しても使い切れることはなかった。強いて言うならMEGA weeksが出たばかりの頃、留学の備忘録用に使ってみてかなり書き込んだのだが、やっぱりトモエリバー紙とは仲違いをしてしまう運命にあった。
ただ、ほぼ日のコラボカバーはやはりつい惹かれがちで、今回は物欲に負けてPAMMのラップトップケースを買った。正直、このPAMMをきっかけにまたほぼ日手帳に戻ろうとも考えてみたが、また使いこなせる気がしないのでちょうどいい買い物だった。都内ではラップトップケース片手に長距離移動はしんどいので、故郷で運転で移動するときに愛用したいと思う。

そしてその日は池袋ロフトへ。東京に来て初めて入るロフトの店舗だった。
携帯を片手に池袋駅から目的地を目指すが、方向音痴が抜けない故に目の前のドンキやCandoを目印にしても、いまいち自分の現在地が把握できない。
しばらく考えて、Googleマップで住所を見てようやく西武の中にあることを知る。通りであのロゴが見えないわけだ。気を取り直してデパート内に入る。

無事に到着したが、先にコスメから物色。
コスメオタクの徘徊は長い。
温暖の地から極寒の東京に来たので、早々にあまりに極端過ぎる顔のカサつき粉ふきに困っていた。迷いに迷って、乾燥さんのための化粧下地を選んでみる。ステマやPRだらけか?と思うくらい今ではインプレッションゾンビの蔓延るアンダーグラウンドと化したTwitterこと現Xを眺めて考えていたが、日常アカウントの人々からも好評だったので一旦信じてみる。

ようやくお目当ての手帳コーナーまで駆け上がったが、長い間物色しても自分の納得のいく手帳とその使い道には出会えなかった。
手帳類図書室で読んだ就活生が、日本語と入り交ぜてスラスラと英語日記を書いていた様子に憧れを持ち、ロフト店舗でもロディアの週間レフト手帳との相性も良さそうで買うか散々迷ったが、すでに購入し使っていた2冊のRollbahn(Mサイズ)のうち一冊が英語メインだったことを思い出した。
先ほど述べたイギリス人の親友との会話で出てくる単語があまりにTOEIC頻出レベルの高難度な単語が多く、日頃から検索する機会が多かったので、備忘録のために彼とのログを書き写してはその語彙の使い方や使えそうな文法をひたすらメモしているノートだった。

今考えるともう一冊は、不注意優勢型ADHDを疑ってしまうほど物忘れが激しくマルチタスクができない自分のための備忘録帳にしているし、スケジュールをより視覚的に理解できるよう、ラコニックの薄いマンスリー手帳でシールデコの欲求も発散しながら予定を書き出しているし。
目標を決めるゴールリストはラコニックのThinkシリーズのマンダラチャートを使ったり、Notionでも休学中のウィッシュリストや初めて&克服記念日リストというものも記録していれば、Instagramのストーリーズで2カ国語日記を続けているし(ただこれから英語も実践練習がしたいので、多分3ヶ国語日記になる)。
今考えたらポケログも買っていたし、そして今となってはもうこのはてなブログだって始めてしまった。
はてなブログも確かにパブリック日記であることは否めないが、それでも素性は今のところ特定されるほど明かすつもりはないし、正直読まれている方が続けやすいのだ。「ティンダー・レモンケーキ・エフェクト」の著者である葉山さんもそんな事を日記に綴っていた記憶がある。
どうしても吐き出したい気持ちがあればそれはRollbahnの一冊で十分だし、それ以上に何かカテゴリに分けたいのなら、それこそさっき拝見したデザイナーさんのように薄くて小さいノートに日付を残して記録していけばいい話だった。

  • 備忘録用Rollbahn Mサイズ(メイン)
  • 英語学習用Rollbahn Mサイズ
  • アナログでのスケジュール管理用マンスリー手帳
  • 毎月の目標を書き出すマンダラチャート(ファイルに入れマンスリーと併用)
  • レコーディングダイエットとかしてみたかったがために買ったポケログ(忘れがち)
  • 休学中のウィッシュリスト/初めてor克服の記録用/大学生活のあれこれメモの母艦となるNotion
  • 日中英言語練習とアーカイブのために内輪向けに書いているInstagramストーリー日記(人に読まれる前提のパブリック日記)
  • いつか自主制作のZINEとして発行するためのはてなブログ(よりパブリック)

結果、どう考えても自分がこれ以上新しく手帳を買う必要がなかった。どう考えても多すぎる。
しかしそれだけやってもまだ欲しくなるとは、やっぱり自分の趣味は内省及び日記、ということにして良さそう。実際に8月頃にぼんやりと就活準備で試しにクリフトンストレングスを完全版まで課金してやってみたけど、34項目の中で6番目に内省がランクインしていた。

  1. 学習欲_学習意欲が旺盛で常に向上を望んでいる
  2. 親密性_人と親睦を深めることを楽しみ、目標達成のため協力することが好き
  3. 共感性_相手の気持ちを考えることができ、感情を察することができる
  4. 調和性_意見の衝突を嫌い、一致を求め行動する ⇔ 幅広い視野が必要
  5. 収集心_情報の収集、蓄積が得意 ⇔ 日常的なアウトプットが必要

ちなみにトップ5はこんな感じだった。自分でもなんかしっくり来ている。

この内容ただ手帳や日記をつけるアイテムは沢山あるので買うことをやめました、という一言で収まるだろうなぁ……。必要がなかった物をがっつり見に行ってしまうのも、とても自分らしかった。
ロフトではそんな感じで店舗を後にした。

その後、あともう一つの目標を達成するため、恐る恐る西武デパート地下一階へ降りた。

 

たすけて!資生堂さん〜顔の乾燥・粉ふき編〜

温室で生まれ育ったも当然な私だが、その生まれ育ちとは裏腹に、意外と同郷のように分厚く着こまずとも寒さから身を守ることができる謎の頑丈さがあった。末端冷え性ではあるけど、正直お腹がゴロゴロしなければ何も問題はない。そう思っていた。
温暖な土地から一変、カラッカラの極寒・東京に降り立ってからすぐに肌が悲鳴を上げていた。
あまりに肌が驚いたのか、日焼けの皮めくれか?と疑うほど顔全体に乾燥を超えたひどい粉ふきが広がった。尚且つ普段から敏感肌なゆらぎ肌時期もよく訪れることもあり、どんなしっとり系のスキンケアも潤いが足りなければヒリヒリ感を生む原因になり、肌がはちゃめちゃに泣いていた。
地元ではつい最近までまあまあ肌の治安を守れていたのであまりに驚いて、そしてこれからもまだ人と会うことを思うと絶対に対策をしたかった。若干値が張ってしまっても構わない、というかそうしないと多分失敗が続いて費用が嵩み続けてしまうのが安易に想像できて、一度で確実に乾燥の息の根を止めて欲しかった。

それじゃあどこに相談しよう、と考えた時に即思いついたブランドが只今絶賛「美容液ファンデ」と呼ばれおバズり申し上げている天下の資生堂さんだった。
それこそ色々と調べ全国的に欠品が続いているが、他の乾燥肌の方々があのファンデを崇め奉っているのを見るとおそらく本当にいいものであろうし、そこから連想して『資生堂さんならクッションファンデもさぞ保湿寄りなラインナップがあるはずだ!』と予想し、直に相談してみることを選んだ。
これまで翻訳業の給料をこれまでの進路でめちゃくちゃお世話になった(ている)兄弟に誕生日でDiorやshu uemuraをプレゼントしたり、その辺りのデパコスに比べると若干安価なOsajiのネイルやリップは嗜んだが、肌周りのアイテムで自分のためにデパコスを買うことは初めてだった。
あの凛々しい空間に立ち入ることに少し勇気が必要だったが、ストレスによる切れ痔への恐怖に悩まされるあまり、物怖じせず肛門科でお尻を突き出した今年の初春を思うと、綺麗な美肌の美容部員さんなど全く怖くもなかった。実際全く怖くなく丁寧に対応してくださった。好き。

対応してもらうために番号札を貰い、のんびりとラインナップを眺めて待っていると早々に呼ばれる。感想にひどく悩んでいる事情を話すと、全国に10名ほどしかいないという専属トップメイクリスト(だったはず)の肩書きを持つ凄腕の美容部員さんにタッチアップを提案してもらい、ありがたくお願いさせてもらうことにした。
メイクをオフしてもらい、肌の水分診断と肌色診断などを済ませる。
肌年齢は実年齢-1に収まり、地肌の水分量は61くらいとやや水分不足な感じ。なるほどね。まだピチピチ(自称)なので、肌年齢が急速に老化などしていないと知れたのはありがたかった。
肌色はまさに標準色といった感じで、顔はピンクオークル10と一番明るく、首がオークル寄りとの結果だった。結果的にピンクオークルでもオークルでも10番が最も肌に合いそうだった。
肌色診断の前にスキンケアもしてもらったのだけど、朝の時間まで変わらず粉吹きが続いていたのでひりついてしまったりしないか心配だった。しかしそんなのは全くの杞憂で大丈夫そう、を超えてめちゃめちゃもちもちしっとりお肌になってすごく驚いた。明らかに肌のくすみ感が消え、生き返ったかのようで感動した。

えっ…やだ、これが……私……??

これだけの感動に飽き足らず、これからがメインのクッションファンデーション。
二種類のツヤ寄りのクッションファンデと共に、あのリキッドファンデと共におバズり散らかしているブラシが出てきた。やだ、形状かわいい…。
どうやらクッションファンデに対してもメインで使えるとのことで、あのぷにぷにの所で軽やかに色を置き、ささっとブラシで広げてもらう、けど、えっこんな少なく乗せていいの…足りる……?と不安に駆られる。不安だったけど、実際に塗ってもらうと中途半端感もなく、これまたヒリつきや速攻カサカサになってしまうこともなかった。スキンケアとファンデ、すごい!
カバー力はすごく高いわけではないけれど、どこか顔を作り上げてしまっている感のあるこれまでのメイクから抜け出したい、と素肌感を模索していたので個人的には満足だった。隈や赤みの対策を聞き、もう少しだけ塗り重ねてもらうとそこまで気になることもなかった。
時間が少し経っての肌の状態も見るに、パウダー無しでもいいらしいとのことだった。すごい!!

2つの異なるランクのファンデーションと2色の色ベースの異なるオークルを試して、最終的にプレミアムシリーズのピンクオークル10番をお買い上げすることにした。
今後もうしばらく可哀そうなことをしてしまった肌のために、当初よりも少し予算を上げて使用してもらった美容液を追加し、ブラシもまだ残っているとのことだったので買ってしまった。お会計の際、スキンケアのサンプルも大寒波のピークに耐え得るだけの数を頂いてしまったし、部員さんとはなんと素敵で心強い存在なのだろう……。
バチバチにいい買い物ができたので、るんるんとした気持ちでそのまま外でご飯を済ませて帰った。

余談として、帰宅してあまりに疲れすぎたのか、ベッドに腰掛けたのを最後に意識を飛ばしてしまったのだが、翌朝に恐る恐る確認をするとそこまで粉吹きもしていなかった。感動したけど、あまりに肌に対して水の泡になることをしてしまったので反省する。
資生堂の魅力を知ってしまった私は、これからの兄弟家族のプレゼントは資生堂で選んでみようと思いました。

それにしても渋谷、もしかして新宿と同等レベルに迷うのでは…?と危機を感じた。今度あえてわざと迷い込んでみても楽しそうだけど、後半には泣きべそをかいてしまうなと思い立ったのでやめておこう。

そして、今夜こそはちゃんと化粧を先に落とすことから始めようね。

 

2023/12/22
(2023/12/24 タイトル変更)