果然日記、やっぱりね。

「果然是妳、」と言われるとなんだか嬉しい。やっぱり、全て私らしい。

ベッドから這い上がり深夜書店でオールした2日間。 at 文喫

東京16日目の12月22日。
寝ぼけ頭で携帯を手に見かけた通知の中に、以前通訳をお手伝いをした台湾の企業から長期計画のプロジェクトに本格的に参入してほしい、と熱いラブコールが混じっていた。
必要とされる喜びの一方で、ついにそんな話まで舞い込んでしまった、と軽く頭を抱えた。


日本語、中国語、英語。前述の順は、私がうまく話せる言葉の並び。
23年、5年、18年。同様の順に、その言葉を親しみ、人と目を合わせ声を交わした。

そんな中で、真っ先に目に飛び込む一桁の数字。
たった5年、されど5年。
それでも他より圧倒的に年数若く私の中に居座る中国語という異言語が、今や私の交友関係、定期的に頂くお仕事、学業、生活、独り言、思考、あらゆる場面や環境に浸透している。
そして私にもっと面白い日常を、新たな趣味趣向を、感性を、度胸と勇気を、出会いを、そして過去諦めた夢や新しい目標を与えてくれた。
時々思う。当時「自信がない」「どうせ私なんかじゃ食べていけない」と考えて、芸術科のある高校への進学を推薦してくれた恩師の言葉を「英語に携わる夢ができたんです」と遮ってしまった私に、将来お前は海外の大学でその道に舞い戻ってるよ、なんて言ったらどんな顔するんだろうな。

学習を始めてから、基本的なことは大体自分の頭だけで賄えるようになって5年。
こうして仕事の一員として誘われる声にうまく食い付けないのは、求められているのはその言語能力にすぎないからだった。
あくまでも私が参入したいのは今の学びの主としているデザイン業界であり、言語はその中で私の強みとして光っていて欲しかった。デザインの世界で二足の草鞋を履きたかった。テレビメディアでも、ITでも、飲食でもない。他じゃない。
そしてラブコールに頷けないのは、そんな興味を十分に持ち切ることができない不誠実な態度に申し訳なさや引け目を感じるからだった。深く考えなくたって、相手の望む「長期」という期間に留まり続けることにいずれきっと私は耐えられなくなってしまう。
私の力を認めてくださっているその方は学業との両立を重視したアルバイトという立場を提案してくれているが、コロナ禍収束により「彈性教學」という16週+2週という余裕を持っていた履修スケジュールも元に戻ることで、これまでよりヒイヒイ声を上げて作品を仕上げなければならない。実際、海を超えた先のクラスメイト達は今日も不眠不休でたまに食べもせず必死に作品に向き合っている人が大勢いて、そんな16週間に縮んだよりぎゅうぎゅう詰めな毎日に、履修内容と擦りもしない理系分野をある程度心得る必要があるのは十分苦痛だとしか考え切れなかった。
少なくとも、今これからの現状を知らぬまま首を縦に振るにはリスキーな選択が過ぎる。私はそこまでできた人間ではなかった。

どうしよう、とベッドでうずくまる。
こうして声を掛けてもらえる内が花なのかもしれないけれど、この仕事を引き受けることでこれから出会える理想のインターンやお仕事を泣く泣く逃すことになってしまったら…私は泣くどころじゃ済まない。だから二つ返事での即答など、できるはずもない。

とりあえず比較的簡略的な文面だけでは相手の考えもいまいち理解しきれないので、近々お電話の時間を設けてくれないかと打診して、了解の返事をもらったことでこの議題は一時寝かせることにした。これ以上考えると思い詰めてしまいそうで、このままだとこの日元々組んでいた予定も全てキャンセルして、初めて東京生活でベッドから出られない状況を作り出してしまいそうだった。

寝転び、しばらく携帯の画面を滑らせる。
通知欄の中にイギリスの友達からの返信はなかった。心に重しが乗るような悩み事はよく彼にしていたからまた話を聞いてもらいたかったが、療養中or病み上がりの人間に追いメッセージをぶつける程の自己中にもなれなかった。
前回のお出かけ及び顔合わせの機会は結局、相手の体調が治りきらず延期することになった。当日に「一応体調は良くはなったけど、だからと言って100%というわけでもなさそう…。」と申し訳なさそうに言われて、流石に病人を連れ回す趣味はないからゆっくり休んでよ、と返したのだ。「ハハ、ありがとう。君に移すことだけはしたくないしもう少し大人しくしとくよ」と返ってきて、それからはゆっくり休んでもらっている。
話がしたかった、とは言ってもどうせ近日会うんだ。そう思うと妙に落ち着かない気持ちになった。
会ったらまずはどんな話をしよう。
…そもそもネイティブのイギリス英語を聞き取れるだろうか、そして私の拙い英語は果たして理解してもらえるクオリティなのか。
前回一緒に食事をした韓国&アメリカの友人夫婦とご飯をした時、あまりに不安になりネイティブ目線から自分の英語が聞き取れるかどうかを聞いたら「全く日本人らしい発音(おそらくカタカナ英語)も混じっていなければすごくしっかりしたアメリカ英語だし、もっと自信持っていいんだよ」と言ってもらえたが、やっぱり若干の不安が残っていた。
ちなみに、彼らは元々兄弟の知り合いだったのに通訳を任されることですっかり仲良くなり、最終的に今回の盛り上がりからノリで「東京のオッパとオンニ」と呼ばせてもらうまでになった。年末年始にはお家に招いてもらい、自家製キムチパーティーとゲームでゆっくりと遊ぶことになっている。
(アメリカ人の旦那さんが生粋のゆるアニメオタクでゲーマーでジャパニーズミームマニアであり、初対面時に「(‘ω’)アサヒィ↓スゥパァ↑ドゥルァァァァイ↓」や「せやな」というネットミームに私が呼応してしまったことで一目置かれるようになった。そんな彼の奥さんの反応がまさにドライで毎回笑ってしまっている。ということをついでに思い出したので書いておこう。意外と忘れてしまうものだ。)

言語の尽きない不安ももちろんだが、何より、これまで沢山話を聞いて助けてくれた数え切れないほどの恩を、どう言葉にして伝えようか。
「恩返し」というゴールについて、休学してからこれまでずっと考え続けている。
これもまた後に話すが、うつ病ピークで一切身動きがとれなくなった私のその後を沢山の友人や大人に助けてもらったが、彼は特にその真っ只中にたまたま久しぶりに連絡をくれたことをきっかけに、何より親身になって、言葉通り本当に0から100までの全ての話を聞いてくれた。
あまりにも泣きたいくらいのあたたかい対応と言葉にいったい何十回、何百回助けてもらったか分からず、この恩をどう一人一人に返せばいいんだろう、と思案する頃には私は再びそれぞれからの優しさを思い出してはひとり屋内外構わずちょっと涙を拭うことしかできなくなるのだった。

今はこれも考えるのをやめよう、グジグジ考えていたって仕方ない。
じゃないと。

考えれば考えるほど思い悩んでいたり、芋蔓式にこれまでの恩を受けた時の気持ちが蘇ってきて涙まで滲んできたので頭を振り払う。
先ほどまでの悩みの影響でよりマットレスに身体が吸い込まれていくし、同時にだんだん日も傾いていく。せめて夜の予定がとびきり長いのだから、とGoogle Mapで夜の目的地に到着するまでの移動時間を逆算し、それまでは動画を見て思考停止のための休息を挟みつつゆっくりお風呂に入りなおしたりメイクを済ませたりしてみた。

時間になったので、伸びのいいヒートテック仕様のジーンズに足を通し家を出る。
目的地は、六本木だ。

 


文喫オールナイトに入り浸る2日間

相変わらず少々迷子や乗り違えの危機を乗り越え、「文喫」というお店に到着する。どうやら3万冊を超える所蔵数を誇り、入場料さえ払ってしまえばフルタイムで室内の喫茶カフェで休みつつ、好きなだけ本を読んだり作業ができる……という夢のようなお店だった。
そんなブックストアがオープン5周年記念ということで、22日〜24日はオールナイト営業というものを開催するようだった。聞くところによると、20時から早朝5時まで好きなだけいられるのだそう。


ここ約1週間ほど3日間のうちどの一日を文喫Dayにしてしまおうかチケット購入画面を前に悩んでいたが、22日は冬至でどうしても湯圓が食べたくなるだろうと思っていたから、あえて自分の日にしていた。
湯圓(tanyuan)とは台湾で冬至の日に皆がこぞって食べる、甘いペースト入りの白玉団子のこと。毎年、ゴマ派かピーナッツバター派かで、はたまたそれ以外派かで激しい争いを見せている。Instagramのストーリーズが一瞬で湯圓だらけになってしまったので、予想通り本当に湯圓の口になってしまい新大久保の中華スーパーまで走った。自分は結局厳選できず3袋ほど買ってしまったが、やっぱり若干自分の中でゴマ派に勝ち星が上がりそうだった。
迷った挙句、兄弟に電話し決めてもらった。
ちょうど実家の大掃除をしてくれていた(うまく片づけられない性分の私の分まで家中を隈なくやってくれていた)兄弟は「今そんなの決めてあげてる場合じゃないんだけど!」と憤慨しつつ『最終的にお前のことだから急用ができたりトラブルで行けなくなって後悔するはずだから、残りの2日間をその日にしな〜。』と的確にアドバイスをもらい、実際に2日間のチケットを購入することにした。
程なくして「チケット買ったか?」とリマインドのメッセージをくれた。
トーク画面を自分のためのリマインドにしてくれたり、こういうところがとびきり優しい歳の近い兄弟に感謝の返事をする。東京土産をたんまりと買って帰らなければ。

そんなこんなで、六本木駅出口を出てすぐにある店内へ。
初めての利用だと店員さんに告げ、他のお客さんへのラッピングの時間を待ってから利用案内をして頂く。
カウンター前には早速気になる雑貨類や雑誌、本の福袋的商品が並んでいて思わず目を張る。深夜に眠たくなったらここを見ることにしよう、と思い早速カフェに足を運ぶ。


本当は腹ごしらえをしてから来ようと思っていたが、ベッドで燻る時間が長かったのと、到着時間を夜間営業のオープン時間に合わせ準備時間を逆算していたものだから、思いっきり時間配分をミスっていた。まだ初めてスペースを利用することもありどれぐらいの席数と混み具合になるかの予測も立てられず、完全に食事をするタイミングを失っていた。
だから、余計に店内に軽食のあるカフェがあるのはありがたかった。
オリジナルレシピのクロックムッシュと20%オフのメロンパンを購入し、待ち時間の間に席に座り、先に気になって手に取っていたPOPEYEの今月号とTwitter(現X)で見かけた漫画「じゃああんたが作ってみろよ」を読み始める。直に呼び出され、区切りのいいところまで本を読んだところでクロックムッシュから一口ずつ食べていく。後に手を出したメロンパンがあまりにも美味でいまだに忘れられない。

漫画を読んで思ったのは、筑前煮から始まる男女間のステレオ観の差異を見るに、そういう男女のあれこれ以前に、やっぱりどんなに近い間柄…たとえ恋人や婚約者であっても「所詮、他人であることは忘れてはならない」という結論に至る他ない。いや、だからこそかもしれないな、とも考えた。「親しき中にも(こそ)礼儀あり」だな、とは考えつつ自分はどうだろうか、と食べたり無料のレモンウォーターを飲みながら淡々と考えていた。あまり深く考えてしまえばここに来た意味を失ってしまうので、食べ終えて早々に閲覧室の席に着いた。

初日23日のその後は淡々と、

  • アナログのスケジュール帳を更新(予定の内容に合わせてシールも貼る。ちいかわで沢山彩った)
  • iPadのフリーボードで来年やりたいことをマインドマップ形式で書き出す
  • ブログを書く(前回分をやっと更新した。実は前回10,000文字以上書いた)
  • 「傘のさし方が分からない」
  • 「HEARTSTOPPER」 ~4巻、読了

これらをこなして退店。他にも本は触っていたけど、結局熱心に読んだのはたった5冊(そのうち4冊は同シリーズ)だった。
岸田奈美さんの文章はコロナ禍にnoteで「ワクチンを打ったわたし、心臓を止めない薬」という文章を書かれていたことで初めて読んだが、反ワクチンの立場で岸田さんの身を案じる読者に真っ当から向き合い、複雑に思う気持ちと過去病院の医師に対し強い憎しみと疑いの目を持っていた背景などを正直に、そして情景が浮かぶように書かれており、当時周囲で同様の論争に各方面でかなり疲弊していた心を動かされ「相手の背景を汲み取り切るまではできなくとも、理解をしようと思うだけの心は持ちたい」と相手と私とのワンクッションを思い浮かべることを学ばせてくれた。今日まで機会を逃しつつもずっと読みたいと思っていたが、今回実際に収録されていたこの本を軽く読み返して、改めてその胸苦しさと医師の想いに暫くハンカチが必要になった。
「傘のさし方がわからない」はその翌日の営業日にそのままお買い上げをした。

「HEARTSTOPPER」は以前どこかで見聞のあるタイトルだった。イギリスの学園BLもので現在はNetflixで実写シリーズ化もされているそうだが、読み進めるにつれてセクシュアリティを問われた過去やそこに関連した恋人間で起こりうるメンタルヘルスの悪化が発端の依存に関する描写がリアルに描かれていき、4巻目は特に読んでいてすごく苦しかった。それでも読み進められたのは、過去にあまりに心身に影響を受けた出来事と重なったことだった。
過去、私はNicolas側、所謂サポート側として人と一緒に戦っていたことがある。
その経験をその話について表立って語ることはしないが、少なくともどんなに私が辛く理不尽だと内心憤慨したような思いをしていようと、私だけが被害者面を厚くするべきではないのは確かで。これまでもこれからも、その意思表示ができるほどのいい人には成り切れずに身を滅ぼし切り満身創痍で何も言えず後を去ってしまった以上、おそらく、その負い目はいつになっても何をしても拭い切ることはできそうにない。
ぼんやりとしているが、そういうことがあった。それだけに留めたい。

この「文喫」のお店でのことも多少ハイライトに残したので投下しておく。


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早朝5時になり退店後はあまりにお腹が空いてしまっていたので、近くのすき家で朝食定食をいただいた。
周りがしこたま飲んで酔ってしまっているであろうおそらくカップルや会社の上司後輩同士、外国人達の中で一滴の酒も呑まず、それこそさっきまで淡々と自由に作業や読書をしていただけの爽やか格好がいかに目立つのか、それとも人の目には早朝にすき家に駆け込むはずのない小さな小娘に見られてしまったのか。少しばかり異様な視線に駆られつつ、構わずご飯にとろろをかけて美味しくいただいた。やっぱり和食が一番だ。

24日の2日目はしっかりサイゼでご飯を食べた後に望んだ。
スシローといいサイゼといい、一人だとリミッターを大胆に外して限界まで食べてしまう癖をどうにかしたい。当日のサイゼの会計は2,050円だった。2,000円切るのが通常だと風の噂で聞いたことがあるので多分食べ過ぎなのだろう。美味しいから仕方がなかったが苦しくて仕方がなかった。
いつかの青い鳥が健在だった頃のTwitterで「玉ねぎのズッパが最高にうまい」という情報を覚えていたのだが、本当に美味しくてあっという間に一軍入りをしてしまった。台湾の店舗には置いてなかったはずだから今後苦しむ他ない。つらい。

  • Notion管理
  • スケジュール整理
  • 「傘のさし方がわからない」購入
  • 「愛情観察」相澤義和 読了
  • 「かなわない」植本一子
  • 「Luca Dizionario Vo.1 2012-2022」
  • 「世界の美しいデザイン」

相澤義和のファンは、台湾にも多い。落ち合ってから身に纏う布を取り去り妖艶に映し出される写真は刺激こそあるものの、その背景から異様な心地の悪さというビハインドシーンが感じられず、被写体の女性は皆「悦」という文字が似合いそうで程よい肉感と滑らかな肌が一等美しかった。
気を抜いてのんびりページをめくると、中間のページに急に佐伯ポインティが現れ心底驚く。相澤義和×佐伯ポインティという組み合わせもあるのか!と衝撃を受ける一方、そこに繋がりがあると思うとひどくしっくりも来た。彼の事業もエンタメとしてよく見ていたので、ポちゃんと呼んでいる。
驚きのあまり親しい友達向けに軽く紹介してしまったが、高校で3年間を共にした大半のクラスメイト達がそういう性に奔放なネタをこよなく愛しているので、おそらくそこは引かれたりとかいう問題はなかった。
ニコニコとポーズを撮るポちゃんの後ろにはあまりに明け透けな写真群が広がっていたので、そこはしっかりかわいいフィルターで隠しておいた。
(ここでは書籍紹介のハイライトだけ掲載することとする。文面には「ぼんやり眺めてた写真集に突如ポが出てきて3度見した。ポちゃんが出てるってことで背景は一旦ポップに彩るね」と記載した。)

その後「かなわない」も「遺影」と名のついたプロローグを読んでつい惹かれたが、その一方でとてつも無い異様さのような心地を抱いたので、ワンクッションとしてネタバレ無しのレビューを一旦読む。まさに賛否両論の4文字に相応しい静かな論争が巻き起こっていた。
事前に知った内容でかい摘んで読んでみたり、後書き前の一番美味しいであろうところを読んでしまったが、精神衛生を思うとそれで良かったかもしれない、と思ってしまうほどの衝撃のラストであった。思わずその感想をアバウトに書き出したので、それも記録として。

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一通り満喫し切って、最後に自分へのギフトを探す。
最終的に深い緑色が綺麗なフリクションの多色ボールペンとニーチェの格言をモチーフとしたポーチ、それから岸本奈美さんの「傘のさし方がわからない」を購入。それから来月にとある大好きな漫画家さんのサイン会に参戦できることになっているので、上京生活でゆったりした時間を過ごしてもらえたら、と入場チケットを包んでもらった。あとはその漫画家さんとの共通の好みであるちいかわグッズを少しばかり買い加えようと思う。

楽しかったです、と店員さんに2日間の感謝を告げ、今回はそのまま帰路に着く。



寒波のピーク最終日であったため、早朝の空気は特にひんやりしていて、その分吸っていて心地のいいほどにすんだ空気で包まれていた。小さい頃から変わらず白い息が出ることに内心はしゃいでしまうので、それも記録として中国語で6秒ほどの簡素なVlogストーリーを記録した。

2日の真夜中の休息の楽しさと疲労をベッドまで運び、泥のように眠った。
そしていまだ、2日間限定の生活習慣を引きずり続けている。

 

 

2023/12/27